June 09, 2010
「きな子 見習い警察犬の物語」試写会募集中です[ペットを捨てないで!, ペットポータル]
きな子 見習い警察犬の物語の映画試写会ご招待 - 映画のことならeiga.com
四国の香川県丸亀市。瀬戸内海に面した自然豊かなこの地に、日本一有名な見習い警察犬がいる。警察犬試験に6回挑戦しながらいずれも不合格、2005年の訓練会では障害物を越えられず顔面着地した映像がTV局で取り上げられ話題となり、あきらめずに警察犬をめざして頑張る姿に多くの人が勇気づけられた。これは、そんな見習い警察犬きな子と、きな子を取り囲む人々の心温まる物語。
Story:きな子は体が弱く、警察犬になれる見込みがないと所長に言われるが、杏子ときな子はパートナーとなり、警察犬試験に向けて奮闘の日々が始まる。しかし杏子は、試験に何度も失敗するきな子と未熟な自分を責め、きな子との別れを決意する……。
eiga.comで、現在、映画試写会に参加する人を募集しています。
きな子 見習い警察犬の物語の映画試写会ご招待 - 映画のことならeiga.com
「きな子 見習い警察犬の物語」試写会
7月6日(火)
開場18:00 開演18:30
東京・有楽町 有楽町朝日ホール
見習い警察犬の奮闘を描く「きな子 見習い警察犬の物語」の試写会に、300組600名様をご招待!
応募締切は6月28日(月)です。お早めにご応募ください。
May 06, 2010
ペットを飼って、繁殖を望まないなら避妊手術も考えましょう。[ペットを捨てないで!]
U Streamの「トークライブ『犬と、いのち』をめぐって」を2時間10分、視聴しました。
みなさんも色々と感じることがあるのではないか、と思います。
中で話されているのを聞いて、あらっと思ったのは、犬猫の年間殺処分頭数は28万頭(平成20年度)もいて(それでも、私が記憶している年間60万頭からは半減している)、犬が約8万頭に、猫が20万頭もいるんですね。
私は、犬の方が飼育頭数が多い分、処分頭数が多いものだと思っていました。
正確な数値は以下からご覧いただけます。
環境省 犬・ねこの引取り及び負傷動物の収容状況(平成20年度)
犬・ねこの引取り及び負傷動物の収容状況(平成20年度)
この環境省の数値から、犬の引取り数が、成犬9万頭に対して幼犬2万頭と、成犬が多いこと、猫の引取り数が、成猫5万頭に対して幼猫が15万頭もいて、いかに子猫の引取り数が多いかが分かります。
譲渡会が全国各地で行われていて、そこで新しい家族を迎え入れるということも最近は多くなっています。
環境省 動物再飼育支援 収容動物データ検索サイト
環境省 動物再飼育支援 収容動物データ検索サイト
東京都での収容動物の検索はこちら(迷子のワンちゃんネコちゃんを探す場合)
東京都動物愛護相談センター
東京都動物愛護相談センター 収容動物情報
収容動物検索システム
東京都動物愛護相談センターが行う犬猫の譲渡事業
東京都動物愛護相談センターが行う犬猫等の譲渡事業
もし飼育動物に、繁殖を望まないなら避妊(不妊)・去勢手術の実施を考えることは必要ですね。
お話を聞いて、再認識しました。
但し、避妊(不妊)・去勢手術には危険も伴いますので、その点はご家族で、そして獣医師とよくご相談なさって下さい。
April 27, 2010
狂犬病予防は必要です。[狂犬病が日本で発生したら・・・]
現在、全国各地で狂犬病の予防接種が行われています。
その際、必ず話題として出るのが、「もう狂犬病予防は不要ではないか」という意見です。
日本国内では発生は今のところありませんが、BSE、鳥インフルエンザ、口蹄疫などの海外での疾病が日本に入ってきていることを考えれば、いつ日本に入ってきてもおかしくない状況を忘れてはなりません。
特に留意すべきは、狂犬病は犬だけではなく、人にも罹り、発症後の死亡率は100%であるということです。
日本もかつては狂犬病による人間の感染が年間100名を超えていた時代がありました。
それが、1950年の狂犬病予防法の施行により、死者を激減させることに成功したのです。
残念ながら、2006年に2名の日本人が狂犬病で亡くなられましたが、どちらも海外渡航中に犬に咬まれたことで伝染したとのことです。
ケース1:
2006年、フィリピンより帰国した男性が、現地で狂犬病ウイルスに感染し、国内で発症したことが確認された。
患者情報
(1) 年齢・性別 60歳代 男性
(2) 経過
11月 9日 風邪様症状を呈しA病院を受診。
11月12日 水が飲みにくく風が不快との症状によりB病院を受診。
脱水症状が認められたことから、点滴を受け帰宅。
11月13日 幻覚症状を呈し、再度B病院を受診。
恐水及び恐風症状が確認され入院。
11月14日 人工心肺で処置中。11月16日、死亡。
(3) 感染原因 当該患者は、フィリピンに渡航中(8月末)、犬に手を咬まれており、これにより狂犬病に罹患したと判断される。なお、現地における暴露後のワクチン接種は受けていないもよう。検査に関する情報 国立感染症研究所において、PCR法による病原体の遺伝子の検出を試みたところ、狂犬病ウイルス遺伝子を確認。
ケース2:
今般、フィリピンより帰国した男性が、現地で狂犬病ウイルスに感染し、国内で発症したことが確認された。患者情報
(1)年齢・性別 60歳代 男性
(2)経過
11月15日 風邪様症状と右肩の痛みが発現。
11月19日 A病院を受診。点滴及び血液検査を受け帰宅。
夕方薬を服用しようとしたが、飲水困難となる。
夜になり呼吸困難を呈する。
11月20日 A病院に再度受診。興奮状態となり、恐風症状及び恐水症状を呈していることから、狂犬病の疑いがあるとしてB病院に転院。
11月22日 人工呼吸器を装着。 12月7日 死亡
(3)感染原因 当該患者は、フィリピン滞在中(8月頃)、犬に手を咬まれており、これにより狂犬病に罹患したと判断される。なお、現地における暴露後のワクチン接種は受けていない。
検査情報 国立感染症研究所において、PCR法により、狂犬病ウイルス遺伝子を確認。
このフィリピンだけでなく、世界中で狂犬病は今なお蔓延しています。
今年、ニューヨークのマンハッタンでも、セントラルパークでアライグマ40匹に狂犬病感染が確認されており、犬1匹と人が2名咬まれる事故が起こっています。
ニューヨークに狂犬病の脅威
世界中でも日本のように狂犬病の感染のない国は極めてまれなのです。
そして、それは日本が島国であることも大きな地理的な要因でしょうが、狂犬病予防法があり、水際でくい止められていることが非常に大きい理由だと思います。
以下にアンケートがなされていますが、6割の方が狂犬病予防接種は必要と考えておられます。
過半数を超えているのでまだ安心とみるべきか、もっともっと啓発が必要と考えるべきか。
いずれにせよ、狂犬病予防接種は必要だとペットポータルは考えています。
April 13, 2010
日本で上市が望まれる動物用医薬品[海外ニュース]
旧聞に属しますが、今年2月にラスベガスで開催されたWVC(Western Veterinary Conference)に参加致しました。
目的は、
1. WVCに参加し、海外で新発売され、日本で未承認の動物用医薬品についての情報を収集する
2. 今年の世界の動物薬産業がどのようになるか、予測することに役立てる
の2つに絞って、できる限り多く聴講しました。
学会は6,000人以上の獣医師と3,000人以上の展示企業の参加者を集め、その他VT、学生等、合計13,300名を集めた(対前年10%増)とのことです。
Western Veterinary Conference February 14-18, 2010 Las VegasThe Western Veterinary Conference, held earlier this week, drew over 13,300 attendees, a 10% increase over 2009 attendance. Attendees included over 6,000 veterinarians and 3,000 exhibitors. The conference offered 45 hours of Continuing Education for veterinarians and technicians, and nearly three dozen hands-on labs at the Conference's new Oquendo Center.
これは、FDAの認可を得て、米国で販売されているReconcile(リコンシルと読むのでしょうか?)の広告パネルです。主成分はフルオキセチンで、分離不安症の効能効果を有します。
まだ日本では農林水産省の認可が得られていませんが、臨床試験は終了したとの情報があります。
これは、Intervet Schering-Plough社(日本では(株)インターベット)のブースです。
人の大きさと比較すると、ブースがいかに大きいかがお分かりいただけるかと存じます。
同社では、世界初の「犬のH3N8型インフルエンザワクチン」を開発して、USDAの承認を得て、盛んにセミナーや広告を行っていました。
これは日本でもご存知のHill's Colgate(ヒルズコルゲート)社のブースです。
ネコ用にj/dの解説が行われていました。
昼食時間はランチョンセミナーで、サンドイッチを食べながら聴講しようと思い、地階に行きましたら、長蛇の列。先頭まで行ってみると、一つのランチョンセミナーにこれだけの人が並んでいることが分かり、これは聴く価値があるのだろうと、改めて並び直しました。
タイトルは、「Tight vs. Loose Control in a Diabetic Cats: Using One or Both?」(猫の糖尿病治療の厳格な管理と適当な管理、片方だけか、両方か?)というもので、スポンサーはBoeringer Ingelheim (日本ではベーリンガーインゲルハイムベトメディカジャパン株式会社)が行っていました。
(ピンぼけですみません)
先程、並んでいた人数ですが、講演後に社員の方に、参加人数を伺うと430人!とのことでした。
猫の糖尿病治療薬として、長時間作用型のインスリンをBoehringer Ingelheim社が米国で新発売している背景があるそうです。
日本では、動物(犬用もネコ用も)の糖尿病治療用のインスリン製剤はまだないので、日本で上市が望まれる製品の一つだと思います。
まだ追加情報がありますので、機会があれば紹介します。
December 12, 2009
米国FDAが、ペットの健康や安全に関する情報をウィジェットで提供:ペットフード安全情報システム[ペットフード]
米国FDA(食品医薬品局)では、ペットの健康やペットフード安全情報を簡単に得られるように、ウェブサイトやブログなどに貼り付けられるウィジェットで提供することにしたとのことです。
Pet Health & Safety Widget
ウィジェットは、簡単にリンクをはれるプログラムの一つで、一旦、貼り付けると、情報は米国FDAが自動で更新します。
日本では「ペットフード安全法」が施行されたことを受けて、一般社団法人ペットフード協会(ペットフード工業会から改組)が、製造業者・販売業者向けに情報を提供していますが、協会の性格上、一般の飼主を対象にした情報提供は行っていないようです。
一般消費者向けの情報提供では、FAMIC(農林水産消費安全技術センター)がウェブサイトを通じて、情報を提供しています。
このようなウィジェットを使うシステムで情報提供するというのは、いかにもアメリカっぽいですね。
ペットポータルでも、このシステムを使って、また米国の情報を提供したいと思います。
December 07, 2009
ペットポータル: 獣医療はシステム通りにはいかないです。[ペットポータル]
旧聞に属しますが、10月6日に農林水産省で開催された「平成21年度獣医事審議会第1回計画部会」という会議を傍聴してきました。
計画部会は、今後10年間の獣医療の供給体制整備を検討するもので、獣医師の過不足や質をどうするかということが議論されます。
そこで問題になったのは、獣医師の進路別の過不足問題です。
獣医師は、全国16の獣医系大学から毎年約1,000名が輩出されます。
けれど、その半数弱は、小動物医療に進みます。
そして、それは近年非常に顕著になっています。
その中で、「獣医療過誤」や「飼育者とのトラブル」が増加傾向にあるとのことです。
獣医療は動物の病気を治すというシステムではなく、人と人のつながりがとても重要だとペットポータルは考えます。
獣医師の中にはコミュニケーションが苦手な人もおられます。
そのような方を主人公にした漫画を、九州のI先生から紹介を受けました。
1冊200円でした。
コミュニケーションが得意ではない獣医師が、先輩獣医師や飼い主さんとの関わりの中で、システム的な治療ではなく、コミュニケーションの重要さを知るというものです。
「思いは伝わる ~心をつなぐ獣医のカタチ~」(獣医コミュニケーション研究会・NDK 刊)
冊子の裏には、以下の記述がありました。
「獣医コミュニケーション研究会・NDKでは、獣医師のコミュニケーションに関するトレーニングや普及活動を行っています。興味のある方は、ishii(a)vet.ne.jpまでお問い合わせ下さい。」( (a)は@です)
ご参考まで。
December 05, 2009
動物病院での治療費未払い本格化・・・不況の問題だけではないですね[国内ニュース]
asahi.com(朝日新聞社):ペット、獣医に預け行方くらます…治療費未払い深刻化 - 社会
不況やボーナスカットというキーワードで色々なニュースが報道されています。
不況で生まれた「ダブルワーク」 「体がもたねえ」悲惨な現状 : J-CASTニュース
「大幅ボーナスカット」の報道から見える 経済の動き | キャリワカ:ビジネスベーシック | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
県議会:県職員ボーナスカット条例可決臨時会 /福島 - 毎日jp(毎日新聞)
asahi.com(朝日新聞社):日航、冬のボーナス全額カット方針 労組に提案 - ビジネス・経済
けれど、こと、動物病院での治療費未払いが増加している問題では、単に不況というようではないようです。
未収金の問題に詳しい青木ペットクリニック(福岡県大野城市)の青木芳秀獣医師によると、原因は(1)初めから支払う意思がない(2)経済的に支払う能力がない(3)治療や治療結果に不満、に大別できるが、最近は(1)のケースが目立っているという。青木獣医師は「未収金が全体の売り上げの5%を超えると、病院の存続が危ぶまれる事態になる」と話す。未収金被害の総額については「個人的見解」と断りながら、全国で治療費全体の2~3%にあたる年間15億円ほどに及ぶのではないかとみている。
asahi.com(朝日新聞社):ペット、獣医に預け行方くらます…治療費未払い深刻化 - 社会
「会計にカルテを回している間に立ち去ったらしい」「電話番号も住所も虚偽」・・・
記事にある、東京都板橋区のA動物病院(仮称:記事では実名で記載)では、「同病院の年間の未収金は約220万円」とのこと。
みたところ、動物病院が繁盛しているから自分ぐらいは払わなくてもよいのでは、という考えなのでしょうか。
でも、このような代金未収や未払いがあると、気分が非常に落ち込みます。
モチベーションがとても下がります。
この人も払ってくれないんじゃないだろうか、この治療をしても、また未収になるんじゃないだろうか・・・
そんなことを考えると、積極的な治療を行うのを躊躇してしまいます。
だから、そんなことは考えず、自分ができる最善の治療を尽くそう、元気になったワンちゃん・ネコちゃんの姿をみてもらおう、そう思って、自分を奮い立たせるんです。
けれど、最終的に、その飼い主さんから支払われないという状況になると・・・
もう獣医師を辞めようかな、と考えることもありますよ、と開業されている獣医師から伺いました。
飼い主さんの気持ちも分かるんです。ご自身のワンちゃん、ネコちゃんにできるだけ治療を受けさせてあげたい、途中で「もういいです」とは言えない、「今、いくらになっていますか?」と聞けない・・・
でも、ちゃんと獣医師に尋ねた方が良いですよ。もっといえば、尋ねなければダメです。
「費用の納得感」というのが、飼い主と獣医師の両方で重要だと常々思っています。
システムとして料金が決まっているわけではないので、病院によって金額は異なります。
また、飼い主さんの心づもりもあるでしょう。
それをちゃんと獣医師に伝えることが大事ですよ。
記事では、最初から払う気持ちがないケースが増えているということでしたが、ペットポータルとしては、やはり人間を信じたい、そう思います。
また、「ペットには人間のような健康保険制度がない」という記述もありますが、ペットには保険がありますよね。まだまだ認知度が低い、ということが問題なのかもしれません。
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